暑い時に馬に気を使っていること

三木基司

夏の暑さで馬に気を付けている事は…特に馬は暑さに弱いので…極力、炎天下での直射日光が当たる状況での運動は控えています。
その点、明石乗馬協会では昨年6月からテント馬場が完成し直射日光に当たることは少ないので…助かっています。
人間と同じですが発汗が多いので、塩分・ミネラルを多めに補給するようにしています。
明石乗馬協会では漬物などに使用する「並塩」をつかっていますが、この並塩には良い意味での不純物(にがりやミネラル分)が多く含まれているので馬には最適だと思っています。
またミネラル補給として別にノルウェーから輸入している海藻の粉「アルギンZ」を投入しています。
厩舎は冬の寒さより…とにかく夏の暑さを考慮して風遠しのよい造りにしています。
屋根にはA厩舎、B厩舎、C厩舎すべてに断熱材を入れており…直射日光の熱が馬に届かない工夫をしています。
また全ての馬房に工業用扇風機を設置しており、猛暑日は24時間フル稼働で風を送り続ける体制になっています。
A厩舎、B厩舎には「ミスト」を天井に設置しており定期的にミストを使い気化熱で厩舎内の温度を下げることにしています。
C厩舎にミストは設置していませんが、ここは向かい合わせのデザインではないので風通しは良いと思います。
あと心配なのは夜中に馬を悩ますハエと蚊ですが…乗馬協会の水周り排水、下水に殺虫剤散布をし、害虫の絶対数を下げる努力をしています。
もちろん、これだけやってもパーフェクトではないので…日夜、馬の暑さ対策に知恵を絞っている毎日です。

千古七瀬

馬の夏対策ですが、先週のコメントで出したとおりなのですが、まずは疲労回復ということでビタミンB(1.612)系のサプリメントを与えるのが一つ。
あとは虫対策として、虫コナーズ的な虫よけのプレートを吊るしたりもします。夕方から朝にかけ発生する蚊やブヨなどに少し効果があるように思います。
先月末から夜に蚊が出始めたようで、朝 厩舎に行くと虫に刺された痕が馬体に何か所かありました。
写真は剛くんの馬房ですが、オーナー様にお願いして買ってきてもらうと、翌日から虫刺されの痕がありませんでした。真夏の大量の虫を完全に防ぐことは無理ですが、気持ちマシです。
なんとか少しでも馬が快適になるよう工夫していきたいです。

溝口豊

人間と一緒で、
水分補給スポーツドリンクをのませる日陰に入れて上げる 運動量を考えてる
丸洗いはいきなり水を体に掛けない
お湯で洗う 急激に体温をさげる
必要があれば股の所を水をかけ続けて冷やします。
それにしても馬場にテントが出来て良かった。

本宮範子

年々気温があがっているので、気を遣うことだらけです!
どうやって馬の体調を維持するか?ということには、実は春から気温が徐々にあがっていくあたりから準備を始めています。
1)まず、飼養管理。餌の量を個々の馬にあわせて微調整していってます。
2)夏バテ対策。特に夏に弱い馬や、高齢馬については急激な暑さでばてないように、電解質や内蔵機能を補助するサプリメントを季節の変わり目から与えていきます。
3)運動量の調整
レッスンでの運動も含めて、1日の運動量を夏は特に極限に計算しています。1日、1週間、競技やイベントがある際は、もっと長いスパン(1ヶ月~3ヶ月)で考えることもあります。
それでもやっぱり生き物なので体調を崩すこともあります。なかなか難しいです。
毎日、長年見ているからこそ分かる変化があると思うので、馬の呼吸数の変化や食欲、水の飲み方、顔つきや皮膚状態の変化など、日々の観察にはとても気を遣っています。

あとは、騎乗されるお客様の脱水等も結構心配です。
馬に乗るとついつい一生懸命になって、下りたらフラフラ…ということにならないように、なるべくゆっくりしたペースでレッスンをすすめるようにしています。
人も馬も、暑い夏を一緒に乗り切りたいですね(^^♪

岩島清志

暑さに対しては、人と同じように、馬それぞれの個体差や年齢などあるので、それを見極めながら運動します。
暑さ対策の一つとして、冬から春にかけて、スタミナ(心肺能力)を向上させるトレーニングを行います。
このへんはエンデュランス競技などが参考になると思います。
エンデュランスは獣医の監督下の中で競技が行われ、どうすればバテないようにするかを考える一番の競技じゃないかと思います。名前の通り耐久競技です。
どうすれば一番馬の体温を冷やすことができるかという文献もありますので、一度見てみると為になります。
人の場合、首とか脇とかの太い血管を冷やすと言われてきましたが、今では効果が少ないという風になっているようで、実は手の平などの抹消を冷やした方が体の深部温度を下げれるという結果になっています。
考え方は、どんどん変わっていきますよね。
暑くなってからは、水の飲む量のチェックや、ナトリウムが手軽に摂取できるように鉱塩や岩塩を厩舎に置きます。
馬は人間の倍以上のナトリウムを汗から放出するので、塩分は必要です。人の場合と違っていくら塩分を摂取しても体に蓄積されないので、高血圧にはなりません。
サプリでは、鉄分やミネラルが豊富なものを飼いに混ぜたりしていました。
運動後は、熱中症とか関係なく、水で体を冷やし、扇風機で熱をとってあげます。
背中や臀部には、大きな筋肉があるので、ここを冷やすと深部温度が下げられます。
ただし、急に水をかけるとビックリするので、嫌がらない程度の水量でゆっくり、最後はかけっぱなしです。
昔、洗い場に手製のシャワーを作って、冷やしていました。
ただ、蹄の悪い馬は、夏場になると気を付けないと、蹄が悪くなるので注意が必要ですね。

宮川ゆりか

やはり、人馬ともに水分補給でしょうか。
担当馬のわらびは、お水大好きなのでがぶがぶ飲むのでまだ安心ですが歩智はあまり飲まないタイプなので、高齢ということもあり夏場はとくに、体験のレッスン後などは必ず飲ませるようにしています。
礼奈ちゃんもおばあちゃんなので、レッスン後は水分補給お願いします!

菊澤大助

水道で水をぶっかけます。
エンデュランスなどでよくやる方法です。
日本の夏は汗が気化しにくいので特に効果的です。
馬は犬や猫と違い汗をかいて体温調整する動物なので汗だくの運動をした直後にざっと水で汗を流しさっと拭き上げ、風通しの良い所か扇風機!
気持ちよさそう!

三木翔一朗

まずは馬の体温に気をつけています。
馬の平熱は37.5度前後。(運動後やエサを食べた後は多少変わります。)
夜も暑いので熱が体にこもって朝に馬房から出した時から熱い時があるのでかならず体の体温を触って確かめます。
ちょっとでも高いと感じたら検温しています。
次に激しい運動をした後は股の間を冷やしてすぐに体温を下げるようにしています。
馬の股の間には太い血管が集まっているので体を冷やすのには最適です。
最後に運動後は水分補給です。
私は今は砂糖水はあげていません。
昔はよく砂糖水を美味しそうに飲むのであげていましたが、
体が欲しているから飲んでるのでなく、甘いから飲むので必要以上に水分を取りすぎて良くないと聞いてからはあげていません。
私個人の考えですが、自分の場合は運動をする前に大量に水分を飲んでるとお腹が痛くなります。
馬の場合も最後のレッスンで厩舎に帰るだけならまだ大丈夫ですが、レッスンの合間で大量の水分を摂取すると動きにくいかな?
と考えているのであげるのは控えています。
最近は馬用の電解質のサプリメントがあるので、それを夏場は与えています。

小出謙介

運動する時間と、運動に使う時間に気を付けています。なるべく早朝に運動するようにしていますし、それでも湿度が高かったりするときは、無理な運動はせず軽めの運動にしたりして内容を工夫しています。
あとは飼料の量や、内容はモチロン気を使っています。

小林あすか

季節の変わり目で気温の変化や、急な暑さで体調を崩さないように「パンカル」というビタミン剤を与えています。
担当馬は高齢馬が多いので体調の変化を気にしながら夏を乗り切りたいです。

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