お気に入りの手入れ道具

三木基司

「お気に入りの手入れ道具」昔は、あったのですが…今は、もうありません。あえて挙げると…鉄爪(てっぴ)でしょうか。20年程前は、装蹄師さんが鉄の棒を叩いて作ってくれたオリジナル鉄爪を愛用していました。シンプルで握りやすく、先がしっかりとがっているので蹄叉の奥まで簡単に掘れました。
今は、市販されているものを使っていますが…やはり先の形状にこだわりがあります。マイナスのドライバーを折り曲げたような形状が好きです。理由は、力がしっかり入れられるところです。蹄の裏に詰った砂も土も、しっかりほじくりかえせます。
それで先が変形したり、いがむことはありません。裏についた強いナイロン製のブラシも最後の仕上げに使うので、しっかりして強いものがお気に入りです。個人的にはワイヤーブラシを取り付けて欲しいくらいなのですが、さすがにそんなものは売っていません。
昔は、毛ブラシと金櫛(かなぐし)が、お気に入りでした。1977年、青森国体に出場した時に、山陽乗馬センター代表、加藤辰吉さんから使い方を教わりました。この時、わたしは馬を習い始めて1年。スーパーホース陽統のおかげで兵庫県代表に選ばれましたが、陽統は元々、山陽乗馬センターで加藤さんが調教して育てた大切な馬。それをど素人の若造が乗っている事にストレスがたまっていたことは想像にかたくありません。
ちょうど私も加藤さんも馬房に入って馬にブラシをかけていた時でした。陽統は、素人に対しては癖馬(くせうま)でした。威嚇するし、廻し蹴りをします。いきおい背中にブラシをかけたときにブルンブルンと2回、壁を回し蹴りです。
となりにいた加藤さんは、たまったものではありません。びっくりして馬房から飛び出し「馬鹿者、いったい何をやっとるんだ?」ともうカンカンでした。
「いやぁ、この馬…いっつもなんですよ。ブラシをかけると、蹴ってくるんですよ。」
「馬鹿野郎!根ブラシでかける奴があるか。貴様の顔を根ブラシで、こすってやろうか。根ブラシは、尻尾のほこりや、たてがみのほこりを払うもので、地肌にかけるもんじゃない。地肌は、毛ブラシでかけるんだ。」と言われました。
左隣にいた加藤さんの馬「山陽ゆずりは」は青毛の種馬。悍馬で気性の荒い大障害馬。なんとセントジョージを踏む馬場馬でもある稀代の名馬。50アラブと言って、50%アラブの血が入っている加藤さんの宝物のような馬です。加藤さんも、危ないのでブラシをかけるときは、短鞭を逆ムチに持ち替えて、かけていました。気を使いながらブラシをかけていたときに隣で壁を蹴ってくるものですから、加藤さんも生きた心地がしなかったと思います。
怒りがおさまったところで、毛ブラシのかけ方を懇切丁寧に教わりました。右手に毛ブラシ、左手に金櫛を持ち、馬体の毛並みを感じながら、かけていきます。右手の毛ブラシが1ストロークかけるたびに、金櫛に当てて円を描くようにして毛ブラシについたフケをとっていきます。慣れてくると、面白いくらいフケがとれるのと馬体が光ってきます。
もうびっくりするくらいピカピカになるのです。この毛ブラシは、馬体に対してマッサージ効果もあり血行もよくなってきます。馬も上手な人に毛ブラシをかけてもらうと、目をうっとりさせ…本当に気持ちよさそうにします。
上達して慣れてくると金櫛に毛ブラシを当てて円を描くと「キンキン」といい音がするのです。青森国体開催期間中ずっと練習していたので…明石に帰る頃には、すっかり上手くなっていました。

溝口豊

手入れ道具は揃っていると便利です。
ブラシ てっぴ 汗こきなど使いたい時にあれば探さなくてよいのでGOOD
後は、名前を付けて失くさないようにしましょう。

本宮範子

自分で馬装・手入れをする時は、かごの中に自分の手入れ道具を
全部セットにしたものを使っています。
その中に集めた道具はすべてお気にいりですが、最近入手したばかりの
タテガミすきブラシがゲルグリップで使いやすいです。
ブラシ類、てっぴ、たてがみケア、虫よけやすべてのケア用品を
詰め込んで自分の手入れセットがあると、とても便利ですので、
マイ手入れ道具をそろえることをおすすめします!

岩島清志

カメラのレンズの手入れには欠かせないのが、レンズペンとブロアーですね。
馬術競技場は砂ぼこりが多く、レンズやボディが砂だらけになりやすいので、定期的にブロアーでホコリを飛ばすのですが、フィルター付きのものを使っています。
それというのも、吸って吹くようなブロアーだと、ホコリを吸って吹きだしてしまうため、良くありません。フィルター付きだと、ホコリが入らないですみます。
また、レンズペンというのはレンズの汚れを綺麗にしてくれるので、手入れにはかかせません。
良い写真を撮るためには、日頃から手入れがかかせません。
湿気やホコリには十分気を付ける必要があります。

菊澤大助

共用の手入れ道具置場にある3つに分かれている毛ブラシ!
あれがとても使い易くて気に入っています。
特に耳の付け根や足もとの細い部分や細かい部分のブラッシングにとてもGOO!
毛の長さもばっちりです。
欲を言えばブラシのベルトの部分の強化をしてほしい。
プラスチックの劣化があるとバキッと割れてしまうのが残念!

三木翔一朗

・・・

小出謙介

お気に入りの手入れ道具は「ウイナーズサークル」のロングブラシです。
確か豚毛で出来ていて、毛足が長くて非常に柔らかいので馬への当たりが柔らかく
気に入っています。私が購入したのは6年くらい前ですが今でもへたらず使えます。
皆さんも検索してみてください、おススメです!

中尾 麻美

お気に入りの手入れ道具は「ボディゴムブラシ」です。
カバロさんのカタログでは「マッサージの為に使用する硬めのゴムブラシ」と書かれていますが、皮膚が薄く繊細なサラブレッドたちには刺激が強すぎるようです。
私はピースのマッサージとプリンちゃんの冬毛を抜くために使っています。
プリンちゃんの冬毛は他のポニーずに比べても長く、普通のブラシだとすぐに毛だらけになってしまいます。
このゴムブラシだと抜けた毛がせんべいのように固まって外れてくれるので便利!
ぜひお試しください(笑)

清水綾菜

プラドさんで購入した、毛ブラシがお気に入りです♪
イノシシかなにかの本物の毛と本物の木でてきたブラシで、お肌が弱い陽柊ちゃんやリルリルはこれでブラシをします。

宮内隆佑

手入れ道具でお気に入りなのは「てっぴ」です。
お手入れの時にしっかりと綺麗にしたつもりでも馬の爪の裏の奥には砂やオガなどが残っていることがほとんどです。
そして、部屋に戻すときに肢は乾いていても、爪の裏は乾いていない事が多く、汚れが湿ったまま翌日まで残り続け、そしてまたお手入れの時に残ったままになり、と繰り返されます。
それをしっかりと取り除くのに重要なアイテムです。
お値段もリーズナブルですから、私がお手入れ講習会をする時には、皆様には購入をオススメさせていただいています。

大里あかり

お気に入りの手入れ道具はカバロに売っている「ウォッシュミット」です。普段から自馬等や担当馬の手入れで丸洗いをすることが多いのですが、このウォッシュミットは本当に使いやすいです。ゴムブラシは手のフィット感がなく、イマイチ使いずらいのでいつもこれを愛用しています。

村岡七海

お気に入りの手入れ道具と言えるかは分からないですがテールブラシが最近結構好きです。鬣やしっぽが綺麗になるのが好きですが、あんまりしすぎるとしっぽが抜けていくので注意しながらしています。あとはストリップヘアーっていうゴムブラシなのですが、体が敏感な子などに使いやすいのでオススメです。あとはこれからの季節丸洗いしてシャンプーとかもしていくと思うのでオススメです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

おすすめ情報

  • インスタグラム

    明石乗馬協会では、毎日インスタグラムに写真または動画を掲載しています。 フォロ…

ページ上部へ戻る