乗馬で苦手だった事とそれを克服した方法
三木基司
乗馬で苦手だった事は…いっぱいあります。今もあります。克服できずに今に至っているものもあります。でもそこはもう諦めの境地です。
「しゃーないやん?出来へんのやから、しょうがない。」で、済ませています。
たとえば速歩の正反動…習い始めた時から、出来ないというより、しませんでした。軽速歩をしている方が楽なので、軽速歩を覚えた時から、ずーっと軽速歩でした。それに拍車をかけたのが初めて見たオリンピック選手、杉谷昌保さんと小畑隆一さんの軽速歩です。
杉谷さんの背筋を伸ばして頭から抜けるような上がり方の軽速歩は、メリハリがあって格好良かった。小畑さんの軽速歩はテンポ、リズムを重視しているようで、ていねいでした。首の力を抜いているせいか、お尻を鞍についた時は頭がカクンと小さく揺れていました。
私は、その頃、馬を始めて1年足らずの初心者で…たぶんミーハーだったので小畑さんの乗り方の上っ面だけを真似して頭をカクンカクンと揺らしながら軽速歩をするようになっていました。それを見た父親からは「変な乗り方をするな。」と注意されました。
今から思うと、その後に出会った陶器修一さんと中野義弘さんの軽速歩は、まさに杉谷昌保さんのカーボンコピーだったように思います。
そういう意味では、その後に育ったトップライダー達のフォームに影響を与えた杉谷さんは偉大だったと思います。
じつは今でも昌保さんと小畑さんの軽速歩を見るのは大好きです。ある意味もう趣味の世界か憧れの世界…っていうか所謂おたくかもしれません。
そんな軽速歩をしてばかりいた私ですが馬場の競技にも出るようになりました。そうすると速歩の正反動がメインなので、めちゃくちゃ体が上下して鞍から浮いていました。教えてくれていた薫さんも、あまりのへたくそぶりに笑っていました。
これではいけないと思い…ある時期から、徹底的に鐙上げをして速歩練習をしました。1時間以上、乗り続けていたこともあります。
長時間やると、身も心もクタクタになり…もうどうでもよくなり…体に力が入らなくなります。まさに無の境地に入った時に真のリラックスを体得した気がします。そこからは徐々に正反動の苦手意識はなくなっていきました。
またある程度、調教が進みハミ受けが出来る馬の速歩が滑らかで乗りやすいことも、その中で学びました。
鐙上げには、後日談があります。1994年6月に開苑した三木ホースランドパークですが…すぐにJRAから、あの伝説の馬術家、中俣修さんが赴任してこられました。わたしにとっては、杉谷さん小畑さんに次ぐ憧れの方だったので、いつもチャンスがあれば遠くから眺めていましたが…いつも鐙をはずした…鐙のない馬場鞍に乗っていました。そんな中俣さんに2006年兵庫国体の強化選手として鐙上げで指導を受けたことが忘れられない想い出です。すでにそれなりに鐙上げに苦手意識はなかったので、でもかなりしごかれた気がします。
溝口豊
馬の乗る時の苦手を克服、馬に走られて加速、コントロールできなくなって怖い思いをした。
コントロールできるもっと速く走る馬に乗り、速く走るとさっきまで怖かったスピードが遅く感じて、
速さによる恐怖感がなくなり、怖さによりコントロール出来なかった部分がコントロールできるようになります。
車で言うところの一般道で、時速60Km速い怖いが、高速道路で時速100kmで走ると時速60Kmは遅く感じます。
本宮範子
障害は学生の頃からニガテでした。
選手の頭数が足りていなかったので、やらないと仕方がありませんでした。
そもそもジェットコースターもコワイのにな〜と思いながら、イヤイヤやっていました(笑)
克服したとはいえませんが、一応4年間めげずに競技も出ていた中、何度か110〜120cmのコースを完走できたりしたことは奇跡としか思えません。
すべて馬たちとコーチ陣、仲間の励ましのおかげでなんとかなったと思っています。
岩島清志
乗馬を始めた頃、馬を厩舎から出すのが苦手でした。
明石乗馬協会の馬は出しやすいと思いますが、私が習っていた乗馬クラブはなかなか癖馬がいました。
特に私はその中でも一番癖のある馬にあたることが多かったので、厩舎から出すのに30分ぐらいかかったりしました。
克服方法は、馬を知るです。馬をよく観察したり、その馬によく乗る人の出し方を観察したり教えてもらったりして、その馬のことをよく知ることです。
馬は人と同じく感情があり、それぞれの人(馬?)生を歩んできています。パーソナルスペースも人と同じように存在し距離も違います。
そういったことも含めて、感じ取れるようになることです。
菊澤大助
乗馬をはじめた頃、体の固かった私は馬の乗り降りが非常に苦手でした。
明石乗馬協会では馬に乗るときに台を使っていますが、ウェスタンでは基本使いません。
というか、草原の真ん中に台がありますか!?
鐙に足をかけるために片足を上げるのがうまくいかず、さらに馬に動かれて…。
克服方法が、飛び乗りを覚えた!です。
いっそのこと鐙を使わず飛び乗れば体の固さは関係ありません!
この「飛び乗り」慣れてしまえば意外と簡単で、特にウェスタンサドルにはいろいろと便利なものがついているのでその方が楽でした。
が、今回カナダに行ってさすがに体力の衰えを…。
やはり若かったんですね。もう一度あの体力程度は戻したい気はあるのですが、4年前のツアーと比べて今回は一度も飛び乗りをしていません。
来年は…。
三木翔一朗
頭絡をつけることが苦手でした。
同じ馬に付けるなら大丈夫ですが海外で乗っていた時は色々な馬に乗るし、若馬でうるさい馬もいるので着ける時はストレスでした。
しかし、数をこなす内にパターンや対処法を学んで今では全くストレスなく出来る様になりました。
まずは苦手だからといって慌ててつけないこと。慌てると雑になり馬が不快に感じます。
それよりも馬の動きを見てどうやったら動くのか?上手い人はどうやっているのか?をじっくりと見て観察をすることが大事です。
何でもやることだけでなく見ることも大事ですね。
今は便利になり動画で学びやすい世の中になったので参考に調べてみて下さい。
もちろん!!おすすめは明石乗馬協会の動画レッスンですよ!!!
小出謙介
私は「駈歩発進」が大の苦手でした。というよりよく考えずにやっていました。そんな事だから当然失敗します、失敗したら馬のせいにして脚で蹴っ飛ばし鞭で叩く…馬の理解なしに一方的でした。
そんな時、「明柊」という馬とめぐりあいました。「明柊」は競走馬から引退したばかりで駈歩発進を理解しておらず、おまけに気が強くて力ずくでは全く動きませんでした。諦めかけた時、馬場馬術選手「北原氏」のクリニックを受け、そこでヒントをもらいただひたすら駈歩発進を毎日練習しました。
練習している途中で沢山失敗しましたが、失敗したから明柊の背中の使い方や脚運びが段々とイメージ出来るようになり成功するようになりました。自分としては、いつもひたすらイメージを持って練習すれば苦手を克服することが出来ると思ってます。ありきたりですいません…。
中尾 麻美
昔よく言われていたのが「硬い」「動きがロボットみたい」という事でした。
そうは言われても正直よくわかっていなかったのですが、ある日たまたま撮ってもらった動画を見た時に我ながら「カチコチやん!」とはっきり理解しました。
あまり見たくない…という方もいらっしゃるかもしれませんが、動画を撮ってもらい自分の騎乗している姿を客観的に見る事はとても大事だと思います!
清水綾菜
私の改善方法
①駈歩発進で手が動くことをなおしたかった⇒鞍や、自分の体、馬の体に拳をくっつけて駈歩速歩をし続けました。
②頭絡の付け方、捻れ方の治し方がわからなかった⇒何度も全部分解して組み立てる事を練習しました
そこで、『頭絡バラバラ講習会』します。
希望者は受付まで✋
宮内隆佑
苦手なことは山ほど、改善方法も様々です。
シートを軽くするために2ポイントでしばらく乗り続けたり収まりを良くするためにしばらく鐙上げで乗ったり障害の随伴が立ちすぎだったので、翔一朗さんの真似をしてみたり、指導してもらったり拳が動きすぎていたので極端に止めてみたり鞭の使い方が荒いので鞭を持たずに乗ったり他にも様々ありますが、日々改善を意識してトレーニングをしています。
内藤久美子
私が苦手だったのは、頭絡をかけることです。
身長が150ほどしかないので、体高が高い馬(若しくは頭を上げる馬💧)は今も苦手だったりします。
その克服方法は、馬の顔近くに手綱をかけて、頭を上げた時にすぐ手綱をとって馬の頭位置を下げる→パッと頭絡をかける です。
ただ、どんな馬にもいける方法ではありませんので、試される際は充分ご注意くださいm(_ _)m
大里あかり
苦手だったことは正反動。
とにかくお尻が跳ねて腰が痛くなるので絶対やりませんでした。
ですが高校で馬場競技に出ることが決まってからはひたすら練習しました。もちろん乗って練習することも大事ですが
コーチにコツを聞いたり自分で見て学んだり。乗っているときは支えるところや力を入れるところを変えてみたりして
どうしたら馬の動きにすすぬスムーズについていけるようになるか試行錯誤しました。
瀬合凌大
乗馬をしていて何かを苦手だと思ったことはないです。
できないことは今も昔もいっぱいありますが、苦手と感じたことはなかったように思います。
苦手とは少し違いますが、乗りづらいと感じる馬はけっこういます。