馬について気を付けている事

三木基司

「馬について気を付けている事」は、馬の体重からくる危険です。500kg前後ありますから踏まれたらえらいことになります。なので私は安全靴を履いています。
手入れ中は、馬の足下に手を置いたりする事はご法度です。他のクラブで洗い場で手を踏まれた事故を聞いたことがあります。馬は決して悪くなく…そこに手を置いていた人の責任なのですが悲惨な事になっていました。
馬の下敷きになると最悪、内臓破裂で命を落とすこともあると思います。今から30年ほど前、障害飛越練習中にオクサーの中にハマって馬ごと、ひっくり返ったことがあります。
目測を誤り、障害に近づきすぎてしまうのを嫌って、脚を使って無理やり1歩手前から飛ばせたのですが…それが良くありませんでした。馬は健気にも私の急な指示に従って飛んでくれたのですがオクサーの奥のバーをクリアする飛びではなかったのでオクサーの中に肢が入ってしまい前のめりに転がったのです。乗っていた私も顔から地面につっこんでいましたが…何より馬が上から転がってくるのが怖くて、落ちた瞬間に無理やり何回も転がって馬から離れようとしました。結果、馬も私も大事には至らずだったのですが…やっぱり馬の体重は要注意だと思いました。
あと気を付けているのは馬の蹴る速さです。これもかなり昔の話です。私が下馬して退場しようとしたタイミングで後ろから別のスタッフも下馬して退場しようとしていました。その距離が近すぎたため、後ろの馬が私の馬のお尻にちょっかいをかけたの
です。わたしの馬は蹴る馬ではなかったのですが…虫の居所が悪かったのでしょう。
瞬間に反応して蹴っていました。
そのスピードの速さは尋常ではありませんでした。とても人間がかわせるスピードではなく…まさに獣の動きとはこういうものなのかとびっくりしました。このときも大事には至らなかったのですが、馬間の距離と蹴りの速さには要注意だと思っていま
す。
他にも気を付けている事はいっぱいありますが今回はここまで。

溝口豊

馬に触れるうえで気おつけている事は、自分が怪我をしない事、馬に怪我をさせない事です。
既に、大きな怪我を自分自身もしていて、馬にも怪我をさせてしまった事があるので、怪我には注意です。

本宮範子

たくさんありますね。
まず馬の表情や仕草、歩き方、足音、体温や熱感肢や体を触った時、痛がったりいつもと違う挙動がないか、いつも観察しています。
あとは馬ごとに個体差があります。
1頭1頭触り方、違います。
さわってほしいところも、嫌がるところも皆違うので、その馬ごとに自然とあわせています。
注意というよりは観察が主で、観察した上で触り方を考えて接しています。

岩島清志

気をつけていることは、馬を取り扱う上で今まで習ってきたこと経験してきたことを守ること。そして危険を察知する能力や予測することです。そのおかげで乗馬歴27年で病院に行くこともありませんし、馬に大きなケガをさせたことはありません。
馬の撮影も馬を観察しながら、危険だと思ったらやめます。
あと、基本を怠らず油断をしない、無理しないことでしょうね。慣れた頃に事故が起きるのは車も同じです。
決めつけも危険です。この馬は安心だからなんか信じません。もしもを常に心がけて観察します。
みなさんも「初心忘るべからず」で馬を扱ってあげて下さい。
正しいルールのもとで馬を取り扱えば、危険のリスクはかなり減ると思います。

菊澤大助

「馬目線でのコミュニケーション」に気を付けています。
人間同士でも「相手目線のコミュニケーション」難しいですよね!
特に私は「そんなこと常識でしょ?」という一方的な押し付けに日本では大変苦労しました。
面白いことにアメリカではコレ、無いんですよ。自分と相手は違う人、という意識がベースにあるんですね。
アメリカに動物とのコミュニケーションが上手な人が多いのはそこかな?なんて思ったりします。
こちらの要求がわからなくて当たり前、そこをベースにどう解ってもらえるようにするか?を考えるよう気を付けています。

三木翔一朗

1.無口の顎の留め具は必ず付ける。(外れにくいようにするため)
2.引馬する時はロープを必ず束ねて持つ(何かあった時にすぐに伸ばす、短くするため)
海外でいた厩舎には若い馬や雄馬がいたので、危ない馬も多かったです。
日本よりも馬術の歴史が長いヨーロッパですが、馬のことをよく知っているからこそ「馬という動物の危なさ」をよく理解していたように感じます。
油断や躾をしっかりとしていないと人馬の危険。競技場では他への迷惑に繋がる可能性があります。
日本の乗馬クラブの馬は大人しい馬が多いので油断しがちですが、常に「馬は絶対に安全ではなく、正しい扱いをすることで安全にしていく」を心がけています。

小出謙介

いつもなるべく馬に話しかける事と、褒める回数を多くする(もちろん時と場合によりますが…)ようにしています。
馬に声をかける事は落ち着かせる事や、励ます事にも使えるので脚や拳といった扶助と同じように使っています。
褒めることは馬にも感情があるので、要求ばかりで責められるよりも、少しでも褒めてもらえる方が理解度も増すような気がします。
少しでも馬と仲良くするためにありとあらゆる事を常日頃から考えるようにしています。

中尾 麻美

私が馬に触る際気を付けている事は「馬の近くでは大きな動作をせずゆっくり動く」です。
馬に警戒心を抱かせず「この人といれば安心!」と思ってもらえるようにしたいからです。
時間がなくて急いでいる時も馬に接する時はなるべくのんびりと。
あとは「馬の様子をよく観察する」ことです。
馬が人間に何を伝えようとしているのかな?と観察しながら接していると面白いです。
馬たちはとても素直で繊細なので、丁寧にでも神経質になりすぎずに触るようにしています。

清水綾菜

1つの内容に一貫性を持って接する。人馬の危険になる事をしない、物を排除する。とかとか。色々あるんですけど、一貫性に関して言うと、例えば、馬がまえかきして駄目だよって叱るときと叱らないときとのムラが無いように気を付けてます。一回叱ったんだったらやったらまた必ず叱る。何度でも。できた事を今日褒めたら明日も褒める。気分で接しない。
とかいろいろです。

長谷川千紘

馬に触る時に注意していることは、馬の表情を見ながら触る事です。
馬に関わり始めた頃は表情を見てもその馬が何を考えているのかいまいち分からなかったですが毎日触っていると機嫌がいい時や悪い時、だいたい分かるようになってきました。
ただ単に機嫌が悪い時は耳を伏せる、等は勿論ですがどうして機嫌が悪いのか、何が原因なのか、というのも考えて接するようになりました。
皆さんも馬の表情に注目しながら接してあげてください😌

宮内隆佑

注意していることはたくさんありますが
細かいところだと裏堀の際は掘っている足の反対側の動きを見るようにしています。
若い馬や暴れる馬などはそれでも蹴ったり飛び跳ねたりするので裏堀をしている足よりも反対側を警戒する癖がつきました。
また絶対に足を勝手に下ろさせないようにしています。
両足が地面に着いた瞬間に馬は何でもできるようになるので、、裏堀をする際は慣れていないと難しいですが慣れていても注意しながら行うように心がけています。

内藤久美子

私が注意していることは、馬がどこに意識を向けているかです。
厩舎に馬を連れに行く時や、繋ぎ場に立たせている時、馬が何に意識を向けているかを、常に気にするようにしています。
以前はそういうことに無頓着な節がありましたが、指導員の方に教わってからは、洗蹄場等の馬の動向に注意することで事故を未然に防げるので、常に注意するようにしています。

大里あかり

馬で気をつけていること。
1つは調馬索をする時は必ずグローブをつけること。1度グローブなしで回したことがあって、その時血豆みたいなのができてしまい、2週間ほど治らず痛かったのでそれから必ずグローブをつけるようにしてます。
もうひとつは、主にバンブルBに乗る時限定なんですけど、この馬は対面が嫌いなので向こうから走ってきた馬に反応しないように命懸けで守ってます。
あとは、陽花以外の馬のお尻には抱きつかないようにしてることですかね。

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