乗馬の楽しいところ

三木基司


馬の面白いところは、見て楽しい、乗って楽しい、語って楽しいところではないでしょうか。
昔の馬達は良くも悪くも個性的な馬が多く…観ているだけでゾクゾク、ワクワクしていました。
「山陽ゆずりは」は明石乗馬協会の元スタッフ三木康敬さんが乗っていた大障害馬ですが、当時でも希少価値の純潔アラブで牡馬…繁殖にも使っていました。
毛色は青毛…もう黒光りする美しさでした。
典型的な悍馬(かんば)で素人では、あぶなくて近づけない…そんな雰囲気を体全体から発していました。
尻尾もたてがみも長くて立派で…特に尻尾は尾離れも良く…正に絵に描いたような迫力のある馬でした。
アラブ馬特有のカマ首で、首位置の高いところで隆起したように屈騰(くっとう)する頭頸は美しく迫力がありました。
口向きは柔らかそうでしたが、絶妙のバランスでシートしてやらないと暴れ出す感じでした。
障害に対してはヤル気満々で150cmのレンガ障害も軽々クリアしていました。バスキュールは、あまり使わず…首が起きた
ままで飛越するので…迫力があります。
障害の4~5歩前まではハミを受けて納まっているのですが、でかい障害が視界に入ると、突っかかって行こうとします。
乗っている三木康敬さんもたいへんそうでした。160cmレンガ障害で落下したのも天井向いて飛ぶからだと思いました。
観て楽しい馬…もう1頭は1984年7月、国体予選での「舞剣」。
騎手は当時もっとも充実していた三木則夫理事長。12~13頭エントリーのうち、ほとんどが失権する巨大障害をものともせず、飛びきった舞剣には感動しました。乗ってる騎手もうまかったのでしょうが、こんなすごい雰囲気の馬は見たことがありませんでした。観ているだけで
ワクワクする舞剣でしたが、観るのはこれ1回限りでした。
その後すぐ、騎手が三木則夫理事長から私に変わったので…観る楽しみはなくなってしまいました。残念!
乗って楽しい…は、担当が変わって乗ることになった舞剣の大障害です。幅のある正オクサーを飛んだ時には、障害の上でしばらく肢を引き付けている間があり、その空中浮遊感は格別でした。
障害が大きくなってくると、唸って飛んでいました。本当に力を振り絞って飛んでいる感が、ありありと感じられました。
トリプル障害などは、一つ目を飛んだ後は、眼前に壁がそびえたっている感じで障害があるので、ほとんどなすすべもなく…馬につかまっているだけでした。その時の乗り心地は、まるでジェットコースター。面白かった…。
乗って楽しい…もう1頭は「陽峰」ガーディアンシチー。2006年秋にARAに入厩した陽峰は悍馬で繊細、敏感な馬でした。
競技になると、その繊細さから障害のかなり上を飛び、まず落下はありませんでした。また前肢をかなり引き付けるのでスタッドガードが必要で競技走行から帰ってくると蹄鉄の跡が2~3個くっきりとついていました。口向きも良く、軽い馬だったので、本当に乗りやすく…特に芝生の馬場でクランポンを付けた走行は最高の乗り心地でした。
語って楽しい…馬の昔話をして相手に連帯感を感じることがあります。2011年暮れに舞剣でお世話になったW原さんと元のオーナーだったI籐さんに会う機会がありました。
その時にW原さんが「あの馬はなぁ…いつも飼い桶を舐めてピカピカにしていたんや。」と30年近く前に手放した馬のことを語ってくれた時、自分の記憶の片隅にも残っていたのを想い出し、W原さんとI籐さん2人にすごく連帯感を感じました。
私を含め3人共、舞剣に自分の命を預けて大きな障害を飛んでもらっていたので…ある意味、家族に近い感覚で故人を偲ぶみたいな思い出話で懐かしかったです。

千古七瀬

・・・

溝口豊

乗馬の楽しみ方は、しっかり練習してその結果、競技会や外乗に行く事でしょう。
練習だけでは楽しくないと思います。
障害・馬場・外乗、前には出来なかった事が出来た時、また新しい楽しい世界に入った事になります。

本宮範子

乗馬の楽しみ方はいろいろありますし、人それぞれでいいと思います。
癒し目的派・ヘルシー派・楽しく外乗アウトドア派・スポーツ感覚ライディング派などなど♪
どんな目的にしろ、楽しいのは 「馬とのコミュニケーション」です。
馬のしぐさや馬の表情、馬の目がなにを物語っているんだろう??一緒に考えながら馬と遊びましょう!

岩島清志

乗馬を始めた頃は、週末馬に出会い、乗って揺られるだけで楽しいしと感じました。ただ、乗馬クラブにいるだけで楽しかった。
また、乗るたびに上達していく感じ、これはどのスポーツでも同じでしょうが、やはり上達感があると楽しいです。
そして乗馬仲間が増えると、馬談義も楽しいものです。
競技会など目標を持って練習するのも楽しいし、馬を調教し体調管理まで行うのも乗馬ならではの楽しさではないでしょうか?
もちろん苦労もあると思いますが、その苦労がまた楽しいものです。
私自身仕事や技術を人に教えるのが好きなんですが、馬にも様々なことを教えて立派に育っていく過程が好きで本当に楽しいです。

宮川ゆりか

乗ってみないとわからない楽しさがあります。
乗ったひとにしかわからない発見があります。
初めて馬に乗ったときの感動はいまでも覚えています。
どれだけ楽しいか!!味わってみたい方は体験乗馬へお越し下さい♪

菊澤大助

慌てず一歩一歩進んでいくことだと思います。
もちろん大きな目標も、こうなりたい!という夢も必要でしょうが自分の中の理想が大きすぎると、せっかくの今の一鞍が楽しいというより
苦行になってしまうように思います。
もちろん人それぞれなのでしょうが、わたしには子育てを楽しむのと乗馬を楽しむのはほぼイコールです。
娘が大学に行ってしまい、子育ては終わってしまったのですが、乗馬は続けることができます。そこが良いところでしょうか。
毎日馬に乗って楽しんでいますが、仕事ですから自分よりも会員様に楽しんでいただけるようにと頑張っています。

三木翔一朗

楽しいところは馬と会話すること。
違う言い方だと、出来なかったことが出来るようになった時です。
どの分野のスポーツでも言えることはですが、馬の場合は自分の体の技術だけでなく、馬に伝える技術が必要です。
今まで出来なかったことが出来るようになったということは、乗馬では馬と会話が出来たということだと思っています。
なかなか上手く乗れない時は慌てずに馬の挙動や表情を見てあげて会話してみてください。

小出謙介

私が思う乗馬の面白い所は…人間の言語がほとんど通じない馬という動物と一緒に、様々な課題を克服していくところが面白いです。
それに、手をかければかけるほど馬は応えてくれます。
最初は上手く行かなかった事も、一つ一つ焦らず段階を踏んで克服していければ出来るようになります。(もちろん馬の個性により、出来る事と出来ないことはありますが…)
そのプロセスがたまらなく楽しいです。

小林あすか

乗馬の楽しい所。
自分が求めていることが馬に伝わった時の感覚?感じ?の時です。
馬の上に乗っているところからすでに楽しいです。馬上にいるのは凄く好きで跨っている時は幸せです。
その感じは跨ってみないとわからないと思います!
後は、指示を出した時に自分に意識を向けてくれているのも嬉しいですし、そういう時は可愛くて愛おしく思います。
携わっていくにつれて馬の事を知っていくとその馬の好きなことや嫌なことを覚えれて嫌なことはしないように考え行動することができます。
そうすると、馬が自分に対して安心してくれて馬からも接し方が変わってきて信頼関係が築けていけると思います。
これは、担当馬がいないとなかなか難しいことかもしれませんが、関わり方を変えていくと乗馬の楽しさが広がると思います。

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