馬具のこだわり

三木基司

馬具に関心を持つようになったのは、杉谷昌保さんと小畑隆一さんに出会ってからです。
1977年6月…西日本馬術大会に出場するため初めて杉谷RCを訪れました。その時、見た2人は他のどの選手とも違う…垢抜けた馬装をしていました。
まず、独特の光沢を放つベルベットのヘルメット。見る角度によって毛足が微妙な輝きをするのです。そして上着は朱色がかった…やっぱり独特の「赤」。胸にはナショナルチームの証し、日の丸がつけられていました。
馬の方は当時、見たことがないボア付きの胸がい。ワンコにもボアがついており、馬もピカピカで、もう雰囲気が最高にかっこよかったです。
2人の人馬が競技場に登場すると、まるで宝塚のスターを見ているような感じでした。そして障害飛越のパフォーマンスは流れるように美しく、見ているだけでわくわくしていました。なんか別世界の人馬でした。
鞍を観察すると後喬が四角いカットバック。当時はみんな後喬が丸かったので、おどろきました。2人の鞍だけ四角かった。
後からわかったことですが、アメリカの馬術界でキャッシークスナーやマイケルメッツに代表されるサラ系の軽い馬で障害飛越をする選手が使っていたのが発祥のようでした。
早速、馬具屋さんに当たってみたのですが…どこも置いていませんでした。ずーっと探していると2年後にようやく中江物産がサンプル品として英国バーンズビー社のカットバック仕様の鞍を1背、仕入れました。誰もその価値がわからないタイミングですぐ購入しました。
それからもしばらくは、後喬が四角い鞍に乗っているのは杉谷RCの選手とクレインの若手選手、中野義弘さん(当時、大学生)…そして私くらいだったと思います。
中野さんに初めて出会ったのは1979年3月の第1回、関西ホースショー(琵琶湖RC)です。見た瞬間、思ったのは乗り方が杉谷昌保さんや小畑隆一さんそっくりで鞍までいっしょだったこと。
「クレインの会員やのに、まるで杉谷さんのカーボンコピーみたいな選手やなぁ…。」そんな感じでした。
わたしのバーンズビー社カットバック鞍は、コンセプトはいっしょでも、なんとなく乗りにくかった。やっぱり憧れは杉谷RCの鞍でした。
そんな希少価値の障害鞍でしたが1980年代に突入すると、もうみんな後喬が四角くなっていました。
今の人達は、わたしのそんな苦労とは縁のない世界でカットバックの鞍に乗っているわけです。

千古七瀬

鞍・頭絡・ハミ・手綱・自分のキュロット・チャップス・拍車などなど色々ありすぎて書ききれないように思います。
馬に着ける馬具については馬が快適であること、その馬に合っているもの、その馬に似合っているものをチョイスするように心がけています。
とにかくどんどん良いもが発売されていくわけですから新しいものの情報を取り入れ、馬たちが快適にすごせるよう選んでいくようにしています。

溝口豊

馬具のこだわりは、乗りやすい物、使いやすいものを探しています。
鞍はBD⇒CWDにチャップスはオーダーでしています。
道具はこだわった方が上達しますよ~

本宮範子

まずは鞍と鐙です。
特に最近の鞍はどれもこれも昔の鞍と比べると乗りやすく
なっています。鐙も同様です。
各馬具メーカーさんが色々研究&開発しているのだなと思います。
他のスポーツの道具もそうだと思いますが、やっぱり良いものは良いです。
騎乗にあたって効率がかなり上がると思います。
次は長靴です。最近、長年頑張って使っていた長靴が「もう限界です!」と、悲鳴をあげておられるので、次の購入までは仕方なくチャップスで騎乗しているんですが…やっぱり長靴がいいです。絶対に違います。
馬に乗る時の道具は、限りなく自分の体にフィットしたものが動きやすいのだと思うので、道具を購入される時は是非こだわっていただきたいと思います(^^

岩島清志

スポーツの中で乗馬は機材スポーツです。
この機材には、人だけに関係するものと、馬に関係するもの、人と馬に関係するものに分類されます。
人に関係するものでは、グローブはイロイロ試着して決めます。練習用はコスパが良くて丈夫なもの。競技用は耐久性などは考えなく見た目とフィット感が良いものを選んでいます。練習用だとディアスキンのグローブが好きでした。
ブーツは、一番こだわっていました。ときかく硬い重い丈夫の三拍子の革長靴が好きで、アンキーモデルのあるオランダのPETRIEブーツを愛用していました。
馬場をやるならチャップスではなく革長靴がおすすめです。
他にも手綱は細い革製のものが好きでした。理由は指が短いので太いと持ちづらく、革は適度なグリップがあるからです。
以上のように乗馬で上達するためには、自分にマッチしたものを選ぶことも重要ですが、先ほど言った馬に関係するもの、人と馬に関係するものこそ、本当にこだわってに欲しいところです。
馬が健康に気持ちよく仕事してくれるからこそ、楽しく乗馬ができるのですから。

宮川ゆりか

こだわっている馬具はグローブ、でしょうか。
グローブはRoecklシリーズで何種類か使用したことがありますがいまはRoecklグローブ♯249をつけています。
程よいグリップ力と絶妙なフィット感!
きつくもなく、ゆるくもなく、とても快適な付け心地です。
黒をベースに赤のラインがかっこよくて気に入っています♪

菊澤大助

馬具のこだわりは鞭ですね。
カウボーイをやっていた頃から鞭にはこだわりがありました。
長い牛追いの作業で、はじめは手を上げて声を出しただけで追えていた牛があっという間に慣れてしまって動かなくなり馬の上から足でお尻を蹴飛ばしても2~3歩走るだけ…。
そんな時に活躍するのがメキシカン・ブル・ウィップ!インディー・ジョーンズが使っているアレです。
鞭をうまく使うことで鞭の先の動きを音速を超えさせることが出来るのです。その時の衝撃波があの「パン」という音です。
鞭でたたいたりしているわけではありません。
素晴らしいのは何回鳴らしてもほとんどコストがかからないという点です。例えば銃を一発ぶっ放すと百円程度のコストがかかります。
西部劇でカウボーイが銃を遊びで打ちまくっているシーンがたまにありますが、とんでもない。
カウボーイのような安月給の職業で気軽に銃など打てません。例えばコヨーテを1匹仕留めて皮を買ってもらって500円程度。
仕留めるのに2発撃ったら儲けは300円。すみません話が思い切りそれてますね。
そうそう、鞭です。今はブリティッシュのクラブにいるのでもっぱら長鞭です。これがおもしろい!パーフェクトバランスという長鞭の115cmはパーフェクトに感じますが、130㎝は全然パーフェクトに感じません。バランス悪いです。
現在130㎝の使いやすい長鞭を探しているところです。

三木翔一朗

乗る上で絶対に譲れないのは鞍です。
鞍は馬の背中への負担軽減、乗り手のバランスに大きく影響する大事な馬具です。
多くの会員様が普段から使っている会有馬の鞍は少し型が古いし、たくさんの方が使用して消耗も激しいので乗り心地はあまり良くありません。
私も会員様の下乗りで乗ることがありますが、すごく気持ち良く乗ることは出来ません。
やはり自分の鞍が一番気持ちが良いです。
それだけでなく、バランスが良くなるので姿勢、脚位置が改善させるわけですから技術もアップします!!
鞍は高価なので簡単に買える物ではありませんが、何年も乗りまくって改善される部分が一気に良くなるので私は買いました。
鞍の良さは跨ってみないと感じれないので、興味がある方は鞍の試乗をお勧めします。

小出謙介

私が馬具でこだわっているところは、鞍や頭絡などの柔らかさでしょうか。
新品の馬具はいきなり使用せずに、なるべく油を入れて柔らかくしてから使用します。ただ、とにかく柔らかくしようとして油を塗るだけではベタベタして使いづらいので、そんな時はあえて油を入れずに使って様子を見ることもあります。
馬具は柔らかくないと人も馬も快適ではないので、柔らかさは大事です♪

小林あすか

このお題を出したのは私です。
理由は、もっと知識を増やしていきたい!というのと単に他のスタッフが使いやすいと感じていたり、いいものだと思うものを知りたかったからです。
私は、現在 DY’ON(ディオン)のチャップスを使用しています。
千古さんからおしえていただいたもので、足首が固定され、全体的にかなり密着していて自分の足の形に良くなじみ乗っている時のフィット感もすごくいいです。
ブーツに関しては、足首が密着して安定するものを選ぶようにしています。
乗りやすさも変わってくると思います。

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